MMDメモとか

MMDモデルのモデリング作業メモとかだけまとめた物です。基本放置。

MMDの物理演算セットアップについて(joint編)

モデルのセットアップをするとき用のメモみたいなもの。

あくまで自分なりの認識です。

他の方の参考になるかはわかりませんが、ざっくりとした説明です。

ジョイントの設定について

当たり前ですが、軸を見て+-で向きの確認。

ポニテの髪や袖などは、どちらに動いて欲しいか意識して数値を入れます。

右への動きが大きいものは右側を向ている方に大きい数値を入れる。(右に+軸がきていれば右を大きくするなど。)

服の裾などは一番下まで上の段と同じ数字を入れると、伸びて広がるので、上の段より10くらい小さい数字にすると、布の動きに締りが出ます。

曲面化プラグインを使った時のセットアップ

自分が数値を設定する上で、縦ジョイントと横ジョイントの認識ですが、

・縦ジョイント 布の柔らかさ 縦の芯の強さやしなやかさの調整

・横ジョイント 布の横幅の伸び、伸びることで動きが広がる

というイメージで設定をしています。

縦と横のどちらの数字を大きくすると動きは大きくなりますが、縦ジョイントは布地が柔らかくなるような感じがするので、このイメージで設定をしています。

①縦ジョイント 布の柔らかさ。

SS(211213-190422-08)-4.png

数値設定は制限パラメータの回転のみ入力します。

 数字が小さいと固く、大きいと柔らかい動きになる。

 一番下の段は少し小さめの数値にする。

X軸、わりと左右対称の数字になるが、初めに書いたように、髪や袖などはどちらに動かしたいかで数字か変わってきます。

Z軸は正直軸のある方が+か-かよくわからないのですが、とりあえず体の方に動く内側の軸は数値を小さめにして動きすぎないようにしています。

 外側は内側で小さくした分、大きめに。

 要は外側に向けて大きく動くようにする。

 スカートの場合は、膝の上あたりから内側にも動くように数値を少し大きくしています。

Y軸は数字を入れた方が布のカク付きが減る。でも大きい数字になると縦に伸びる。

自分は入れても10くらいまでにしています。-方向は下に伸びると思って特に小さくしています。

・横ジョイント 布の伸び率。

SS(211213-190829-19)-4.png

そのジョイントから下の位置をどれだけふりふりさせるか、動かすかを決めます。

 

制限パラメータ

②回転は布を揺り動かす大きさ。

 この数字が小さいと布の動きが小さくなります。

 腰回りが貫通しやすい時は、大きめの数値を入れたりする。

 スカートの場合は、膝の上あたりから内側にも動くように数値を少し大きくしています。

③移動は布の伸びる量。数字が小さいと布が伸びない。

 ②の回転の動きに対して、移動の数値が小さいと、布の伸びが悪くなって貫通します。簡単に言うと、布が伸びないから破ける(貫通する)という感じです、

 特に腰回りなどの貫通しやすい場所は、他の場所よりも大きめの数字を入れた方が良いです。

 移動は0.1から1などを入力。数字が大きいほどよく伸びる。

縦でも横でもそうですが、Y軸は数字が大きいとジャンプした時などに布の動きがぶよぶよします。

バネは動きを引き締める感じになりますが、数字が大きいとゴムっぽくなるので、何の物理設定をするかによっては数値を入れないか、小さい数値にとどめておいた方がいいです。

それぞれの数値のバランスが取れてバネを利用すると、貫通も減ってきますが、バネの数値は布らしい自然な動きを求めるなら、あまり数字は大きくしない方が良いです。

自分は

腰回りバネ移動 10 10 10   

     回転 70 70 70

膝上 バネ移動 5  5  5

        20 20 20

    

こんな感じで設定をしたりしています。

裾に行くほど数字を小さくして、バネの強さを弱くして自然な布らしく見えるようにしてます。

あと、タイトスカートや着物みたいな比較的足に沿うような形状の物は、膝を腰元まで上げるとスカートが付いてこずに、盛大に貫通しますが、この場合は、横jointの制限パラメータの移動(③で書いた所)のY軸の数値を大きくすると貫通を少し減らせる場合あります。

※ 模様が入っている場所の横ジョイントの数字が大きいと、模様が伸びます。

  ポリ割を細かくしたり、その部分だけジョイントの設定を変更した方がいいです。

ジョイントについてはこんな感じなんですが、それぞれ設定する数値は、その材質に対してどれだけの量の物理、剛体とジョイントの数を入れるかで変わってきます。

例えば膝丈スカートに物理を入れるとして、曲面化プラグインで10列3段で入れた物理と、15列5段でいれた場合、後者の方が剛体とジョイントの数は多くなります。

当然ながら設定するジョイントの数値は前者が大きな数字になり、後者は前者よりも小さな数字になってきます。

そして前者は動きがやや単調になる可能性があり、後者は物理の数が多い分、スカートらしい柔らかい布の動きを表現しやすくなります。

また、数が増えればその分、剛体の重みで下へと伸びます。なので一緒に剛体の質量も設定する必要が出てきます。

セットアップをする人で、どういった形の設定が良いかも変わりますので、色々と試して自分がやりやすい形を見つけてください。

そして設定が難しい場合は、配布されているモデルさんをお迎えして設定を見て参考にするのが一番良いと思います。

自分はバネに大きい数値を入れないやり方でセットアップしていますが、逆にバネの数値と剛体の質量を大きくしてセットアップをされている方もいます。自分とはほぼ逆のやり方ですね。

なので、人によって設定方法は違うんです。

自分している設定方法を簡単に説明しましたので、少しでもお役に立てれば幸いです。

ちなみに自分は柔軟剤プラグインは使ったことないので、そちらはまた別の方の説明ブログなどを参考にされてください。